40代をぼちぼちと生きる

40代突入を機にブログ始めてみた

映画「名前」鑑賞(ネタバレ感想あり)

津田寛治さんと駒井蓮さんのW主演映画「名前」。

劇場公開時には鑑賞することができなくて泣いていましたが、このほどDVD&ブルーレイが発売され、ようやく自分も観ることが叶いました~~~~~!!!・゜・(ノД`)・゜・

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劇場公開当時、ツダカンさんが今作について語られたインタビュー記事を読みまくったりしていましたし、鑑賞された方の感想もツイッターでたくさん目にしましたので、予備知識はありました。良作らしいということも知っていました。本当に良作でした!

 

原作者の道尾秀介さんの作品は読んだことがありませんでしたので、作風を知らなかったのですが、「名前」は温かで優しいお話だなと思いました。

 

駒井さんのお芝居は初めて拝見しましたが、すごく自然でピュアなお芝居ができる方だと思いました。要チェックの女優さんだと思います。今後の活躍が楽しみです。

 

 

※以下はネタバレを含む感想になります。

ネタバレを回避したい方は読まないで下さい。

 

 

 

 

いくつもの名前を使い分けて生きる男・中村正男と、孤独を感じている少女・葉山笑子。

全く違う人生を歩んできた2人だけど、共に「孤独」と「本当の自分を見失う」という共通点があると感じた。

 

「必要に駆られて他人を演じている」と正男は言う。

 

正男の場合は極端だが、誰しも「違う自分を演じること」はあると思う。

例えば、「職場での自分」と「プライベートでの自分」「友達といる時の自分」と「家族といる時の自分」など。今の時代は、SNSで嘘の自分を演じることもできるだろう。

 

 

笑子が榎本から告白されるシーン。

榎本に「大人でクールで他の奴らになんか染まらない」と言われ、笑子は「それ私じゃない」と言う。

水商売をしている母親の前では、しっかりした優しい娘を演じている笑子。本当は母と一緒におしゃべりしながら夕飯を食べたい、年相応の女の子なのに、そうせざるを得なかった。

 

母がしまっていた手紙を、笑子は偶然見つける。それは父と思われる人からの手紙だった。

手紙にあった住所へ、父に会いに行く笑子。

庭に入ると、大家さんから「中村さんに何の用?お子さんじゃないよね?」と聞かれ、思わず「そう見えますか?」と嬉しさで微笑む。

 

笑子はずっと父が恋しかったのだろう。

美術室で「補導されてからウザいんだよね!うちのパパ」と苛立つ明日香を、笑子が無言で見つめる様子からも見て取れる。

 

買い物袋を下げて向かいから歩いてくる正男とすれ違う。この時の駒井さんの表情。笑子の胸の高鳴りが聞こえてくるような、いい表情をしていらした。

その家に入っていく正男を見て、自分の父だと確信する。しかし、笑子の本当の父親はこの家の前の住人で、既に亡くなっていることがラスト近くになって判明する。

 

笑子は正男の家に上がり込み、部屋を掃除したり、夕飯を作って一緒に食べたり、夏祭りや釣り堀に行くなどして、それまでの父との空白期間を埋めるかのように、楽しい日々を過ごす。

正男にとってもきっと同じだったことだろう。

 

正男は元妻・香苗との間に子供を授かったが、死産するという悲しい過去があった。

突然現れた「娘」と名乗る笑子と過ごし、本当に自分の娘なんじゃないかと錯覚していた瞬間があったかもしれない。

 

正男と笑子。

2人で過ごした時間は「親子」だったし、お互い「本当の自分」でいられた時だったと思う。

特に印象的なのが、夏祭りのシーン。

2人の距離が急激に縮まったように感じた。

 

正男と笑子が別れるラストシーン。

「お父さんですか?」と先生に聞かれて「この人は違います」と笑子が答えたことで、2人が会うことはもうないのかもしれないと思えて切なくなった。

 

笑子を見届けた正男は、煙草を取り出し口にくわえるのだが、火をつけずにまた戻す。

この時、ひょっとしたら正男の脳裏に、笑子とやりとりしたメール(「おじさんの煙草のせいじゃない?」「ちょっと気をつけるわ」)もしくは、2人が初めて会った時に笑子から言われた「煙草やめたほうがいいよ」という言葉がかすめたからではないかと、想像する。

 

喫煙シーン自粛ムードが広まるこのご時世と逆行するかのように、この作品では喫煙シーンがたくさん出てくる。ツダカンさん登場シーンの9割ぐらい煙草を持っているのでは?と思ってしまうくらい。

しかしこれがまたかっこいいんだわ。

歩き煙草は本当はマナー違反だけどね)

 

 

↑お祭りで、笑子が正男に「おじさん次はあっち!」って言ってるところの妄想。

本編にはなかったけど、正男と笑子にはこんな瞬間もあったはずと思えてしまったんですよね。

笑子の右手が正男の肩に触れている(見えないけど)ことで、2人の距離が近くなったことを表現しました。

正男には、ビールの紙コップと煙草を持たせました。

 

金魚は・・・・・・・どこへ行ったんでしょうね??(;・∀・)

 

自分は写実的に描くのが苦手なので、ついデフォルメで描いてしまいます。

これもあえて漫画タッチで描きました。

デフォルメが苦手な方はごめんなさい。